絶対的収益の追求とは?

絶対的収益の追求とは?

そもそも元本保証とは?

そもそも元本保証とは? 金融商品の中で元本が保証されている商品がいくつかありますが、大事なことは誰が元本を保証しているのかということです。例えば、国債の場合は国債を発行した国家が元本を保証しています。また、銀行の預金は銀行が元本を保証しています。更に、社債は社債の発行企業が元本を保証しています。つまり、元本保証と言っても発行体が保証しているに過ぎません。
その結果、国債の場合でも過去に国債が紙クズになった例は少なくありません。例えば、第二次世界大戦に負けた日本の国債は紙クズになりましたし、近年、ロシアやアルゼンチンの国債がデフォルトを起こして紙クズになったことを記憶している人も居る筈です。
また、一昨年や昨年、ギリシアやスペインの国債がデフォルト寸前まで行ったことは記憶に新しいことです。
更に、2000年前後には銀行や保険会社が破綻し、銀行預金が元本割れを起こし保険はパーになりました。また、大企業が破綻して社債がデフォルトを起こしました。
つまり、国債や銀行預金などの元本保証の金融商品も元本が割れるリスクがあるのです。あくまでも元本を保証しているのは発行体であって、絶対的に信用できるものではありません。その様な物事の本質を知れば、聞いたことも無い様な企業や個人が元本保証する投資話を信じる方が悪いとも言えます。従って、大事なことはリターンに対してリスクがどのくらいあるのかということを、常に考えなければならないということなのです。
一方、ヘッジファンドや投資信託は最初から元本が保証されていません。ヘッジファンドや投資信託は株式や債券などの価格の変動する有価証券を投資対象にしているからです。
つまり、ハイリスク・ハイリターンの金融商品なのです。


絶対的利益とは

絶対的利益とは ヘッジファンドは絶対的利益を追求すると言われますが、これは絶対に利益を出すという意味ではありません。絶対的利益の追求とは、どんな相場環境に於いても利益を出すことを目標とすることを意味します。つまり、通常、インデックスが-10%の相場で-5%の運用をした場合は勝ちですが、絶対的利益を追求する場合は+1%以上の運用を目指す訳です。
従って、ヘッジファンドはどの様な相場環境に於いても、絶対利益を目指すことが大きな特長と言えます。そのためには、常にパフォーマンスが良くボラティリティと流動性のある商品や市場を探し続けることが大事なのです。